• GMへの補助金全廃も、クラリダ氏が漸進的な利上げ支持
  • 米中首脳が会談へ、サイバーマンデー好調、ドルは下落へ
トランプ大統領、Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米ゼネラル・モーターズ(GM)が26日に発表した人員削減と工場閉鎖の計画について「不満」だと述べていたトランプ大統領ですが、27日も同社への批判が止まりません。この日は同社への補助金全廃を検討していると表明しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

補助金全廃も

トランプ大統領はGMが発表した一部国内工場の閉鎖方針を受け、同社とバーラ最高経営責任者(CEO)には「極めて失望した」とツイート。「米政府はGMを救ったのにこれが感謝なのか!」と述べた。その上で、電気自動車(EV)を含めGMへの補助金全廃を検討していると述べた。GM株は朝方から軟調に推移していたが、トランプ氏のツイートを受けて下げを拡大。一時3.8%安となった。

漸進的な利上げ支持

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、金融政策は中長期的に見て最適な状態に近づいており、漸進的な利上げは適切だとの認識を示した。ニューヨークで開かれた会議で副議長は、「リスクはより対称的で、現在の利上げサイクルが始まった3年前ほど下向きに傾斜していない」と述べた。

米中首脳が会談へ

トランプ氏と習近平中国国家主席は、12月1日にブエノスアイレスでの夕食の席で会談すると、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が明らかにした。トランプ氏はこの会談で状況が打破されると期待しつつも、進展が見られなければ追加関税を賦課する用意もあると、クドロー氏は述べた。その上で、トランプ氏は「ある程度の楽観を示した」と語った。

サイバーマンデー好調

アドビ・アナリティクスによると、26日のサイバーマンデーにおけるオンライン売上高は前年比19%増え、過去最高の79億ドル(約9000億円)となった。またアマゾン・ドット・コムはサイバーマンデーに注文を受け付けた商品が創業以来で最多記録になったと明らかにした。

ドル下落へ

JPモルガン・アセット・マネジメントは、2019年末までにドルが下落し始める可能性があるとみている。米経済が減速し、米当局の利上げサイクルが来年下期に休止する公算が大きいと見込むためだ。グローバル市場ストラテジスト、ガブリエラ・サントス氏は「ドルは複数年にわたって下落軌道を描くことになる」と予想した。

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