メイ英首相が欧州連合(EU)と結んだ離脱合意案を英議会が否決した場合、首相は内閣不信任案を突きつけられる恐れがある。

労働党のEU離脱問題担当スポークスマンを務めるキア・スターマー議員は2日、スカイニューズに対し、広く予想されている通りにメイ首相の離脱合意案が否決された場合、労働党による不信任案の提出は「不可避」だと述べた。不信任案が可決された場合、英国は再び総選挙に向かうことになる。不信任案が可決されるには、保守党や協力政党の一部議員が同案への支持に回る必要がある。

キア・スターマー議員、フォトグラファー:Emmanuel Dunand / AFP via Getty Images

英議会は今週、メイ首相の離脱合意案を巡る協議を始める。最終的な採決は11日。首相にとって見通しは厳しい。野党は全て否決を表明。さらに、保守党を閣外協力で支えている北アイルランドの民主統一党(DUP)のほか、与党保守党内でも約100人程度が合意案に反対している。