[パリ 3日 ロイター] – フランスのルメール財務相は3日、仏政府の燃料税増税に反対する抗議デモ「黄色いベスト」が同国経済に大きな打撃を与えており、小売業者やホテルチェーン、一般商店、レストランでの商いが大幅に低下しているとの見解を示した。
財務相は抗議デモの影響を受けている業界団体や経済連合会との会合後、業界の売上高が15─50%減少していると述べた。詳細な分析結果は示されなかったが、財務相によれば、小規模の小売店の売上高は20─40%、ホテル業界の予約数は15─25%それぞれ減少したという。レストランに関しては、地域によって20─50%に影響が及んでいるとした。
財務省によると、今回の抗議デモで国内総生産(GDP)にどの程度の影響が出るのか不明。第4・四半期は好転し、個人消費が上昇するとの期待はあるが、現時点でその可能性は低いとみられている。