石油輸出国機構(OPEC)はウィーンで6日、減産についての合意なく総会を終えた。サウジアラビアが提案する大規模な減産に、ロシアが難色を示している。

サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は2日間の協議を終えて、7日の協議で合意が得られるとは確信していないと述べた。OPECは7日にOPEC非加盟国を交えた協議を予定しているが、生産を全体で日量100万バレル減らすとの提案は宙に浮いた状態となった。

ファリハ石油相はウィーンで記者団に対し、「平等に負担する構えが全ての国にあるわけではない。ロシアには大幅な減産を行う準備がない」と語った。

北海原油代表油種のブレント先物相場は一時、前日比で5%余り下落した。

サウジのファリハ・エネルギー相(写真中央)は減産につき、全ての国が平等に負担することを求めているが、OPEC内でも見解が一致していないと認めた