【ワシントン時事】トランプ米大統領が、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の解任を議論したとされる報道をめぐり、ムニューシン財務長官は22日、「議長解任を示唆したことは一切ない」と否定したトランプ氏の発言をツイッターで明らかにした。

トランプ大統領、米FRB議長解任を議論=金融政策の信認に傷も

 議長解任は、政治から独立して金融政策を担うFRBへの介入と受け止められかねないため、このところ下落が続く株式市場の懸念払拭(ふっしょく)を図ったとみられる。ただ、普段からFRBによる利上げ批判を繰り返すトランプ氏が直接発言せず、ムニューシン氏が「代弁」していることで、市場に疑念が残る可能性がある。

 ムニューシン氏はツイッターで、トランプ氏と会話したと説明。トランプ氏が「パウエル議長の解任を示唆したことは一切なく、解任する権利があるとも思わない」と語ったと明らかにした。(2018/12/23-15:04)