【ソウル時事】韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊のP1哨戒機に対する火器管制レーダー照射問題で、韓国国防省副報道官らは24日の記者会見で、駆逐艦は当時、火器管制レーダーを使用していなかったと主張した。照射を受けたとする日本側の説明と対立するもので、日韓の見解の食い違いが一段と鮮明となっている。
レーダー照射「威嚇行為なかった」=日本の問題提起、理解できず-韓国軍
韓国国防省はこれまで、「作戦活動中にレーダーを運用したが、哨戒機を追跡する目的で運用した事実はない」と述べていた。
24日の会見で韓国軍関係者は、レーダーが稼働していたとする日本側の主張に対し、「レーダーの横に付いている光学カメラを使った。カメラが作動すると(レーダーが)動くようになっている」とし、「(レーダーの)電波の放射はなかった」と説明した。光学カメラは低空飛行していた哨戒機を監視するために使用したという。
国防省副報道官は「日本側が誤解している部分があれば、協議を通じて解消していく」と語った。韓国メディアによれば、軍関係者は、駆逐艦が当時、火器管制レーダーとは別のレーダーを稼働させていたと話している。(2018/12/24-17:21)