オンライン小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムは、今年のホリデーシーズンが記録破りの好調さを見せていると明らかにした。スマートスピーカー「エコー」から「カルバン・クライン」の衣料品に至るまで、さまざまな商品が幅広く売れており、株式相場の急落が消費者の明るい見方に影を落としていないことが示唆された。
アマゾンは26日の発表資料で、「世界全体で数千万人」が有料会員サービス「プライム」に申し込んだと説明。プライムの利用により無料で配送された商品は、米国だけでも10億アイテムを超えたという。プライム会員は数百万に上る商品に関して注文から2日後の無料配送を受けられるほか、動画や音楽のストリーミングサービスを利用できる。
米国の今年のホリデーシーズンは極めて好調だ。雇用拡大や賃金上昇で家計の資金繰りは大きく改善。株式相場の急落や一部政府機関の閉鎖、中国との貿易面での緊張状態といった不安要素はあるものの、消費は活発なようだ。
堅調な消費の恩恵を受けているのはアマゾンだけではない。決済処理ネットワークのマスターカードは、ホリデーシーズンの売上高が5.1%増の8500億ドル(約94兆円)を超えたと発表。この伸び率はここ6年で最大。またマスターカード・スペンディングパルスによると、オンライン売上高は前年比19%増加した。
アマゾンによれば、スマートスピーカー「エコー・ドット」の新型や「ファイアTVスティック」といったアマゾン独自の機器販売も数百万台増えた。
原題:Amazon’s Record Holiday Shows Consumers’ Spending Splurge (1)(抜粋)