• 個人投資家、3日にトルコ・リラのロングポジションを大幅縮小
  • オーストラリア・ドルのロングは減らしていない

日本の個人投資家が3日、トルコ・リラのロング(買い持ち)ポジションを大幅に減らした。東京金融取引所のデータで分かったもので、円を他の通貨に対して同日急騰させた「フラッシュクラッシュ」の謎を解く鍵があるかもしれない。

  同データによると、個人投資家はリラのネットロングを4万2743枚(4億2700万リラ相当=約87億円)減らした。昨年8月以来の大幅減少だった。リラは円に対し一時9.2%下落した。

  トレーダーや投資家はアジア時間3日朝の円急騰の理由を見つけようとしている。日本市場は休場だったが、円に対するオーストラリア・ドルとトルコ・リラの売り注文が殺到し、マーケットメーカーは圧倒された。米アップルの売上高見通し下方修正を受けたリスク回避との見方や、日本の個人投資家が損失の出るポジションを解消したとの見方がある。

  リラと豪ドルは昨年11月末から1月2日までにそれぞれ7%と8%余り下げていたが、東京金融取引所のデータによると、個人投資家は豪ドルのロングポジションは減らしていない。

原題:Clue to Solve ‘Flash Crash’ Mystery in Yen Seen in Exchange Data(抜粋)