5日、ワシントンで一般教書演説を行うトランプ米大統領(EPA時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は5日夜(日本時間6日午前)、就任後2回目となる一般教書演説を行った。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との第2回首脳会談を27、28の両日、ベトナムで開催すると正式表明。また、不法移民の流入阻止を訴え、メキシコ国境の壁建設に改めて意欲を示した。

 米朝首脳会談は昨年6月12日にシンガポールで開かれて以来となる。トランプ氏は演説で「私が(大統領に)選ばれていなければ、われわれは今ごろ、北朝鮮との大規模戦争に突入し、数百万人が死んでいた可能性もある」と主張した。北朝鮮が核実験やミサイル発射を中止していることを成果として挙げたが、首脳会談で最重要議題となる非核化に向けた具体的な言及はなかった。

5日、ワシントンで行われたトランプ米大統領による一般教書演説(AFP時事)

 演説では、下院での与野党多数派逆転を念頭に「われわれは数十年におよぶ政治的行き詰まりを打ち破ることができる」と民主党に協力を呼び掛けた。一方、不法移民流入で米国の労働者が不利益を被っているとし「不法移民への寛容は、情け深さではなく(米国民への)非情さだ」とも主張。民主党が強硬に反対する国境の壁建設の必要性を訴えた。(2019/02/06-16:56)