【サンパウロ時事】ベネズエラからの報道によると、同国のロドリゲス副大統領は12日、米国が深刻な生活必需品不足に苦しむベネズエラ国民向けに送った人道支援物資について、毒性物質に侵された「生物兵器」だと非難した。

 ロドリゲス氏は科学的な調査結果として「ベネズエラに送られている物資は汚染され、毒が入っている」と主張。発がん性物質が含まれており、「人道支援と称して国に持ち込まれようとしているのは、生物兵器だと言える」と決めつけた。

 ベネズエラでは独裁的な反米左派のマドゥロ大統領と反体制派のグアイド国会議長の対立が激化。グアイド氏を「暫定大統領」と認める米政府などは同氏の求めに応じて食料や医薬品などの物資を送ったが、マドゥロ氏は受け入れを拒否。物資は隣国コロンビアの対ベネズエラ国境で足止めされている。(2019/02/14-09:11)