・長が今後持ち直すことを示唆する芽生えが幾らか見え始めている
・19年世界成長率予想(3.5%)に対するリスクは依然振れ方向

世界経済は既に底入れした可能性があると、ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏が指摘した。

成長は引き続き軟調であるものの、ゴールドマンの2月の現況活動指標は、下方修正された昨年12月と今年1月の数字を若干上回っている。

「連続的な成長が今後持ち直すことを示唆する芽生えが幾らか見え始めている」と、ハッチウス氏とスベン・ジャリ・ステーン氏が26日付リポートで指摘した。ただ、ゴールドマンの2019年の世界GDP成長率予想(3.5%)に対するリスクは「恐らく依然下振れ方向」だという。

市場に関するゴールドマンのコメント:

  • 上昇余地は恐らく小さくなっているものの、リスク資産に対して引き続きポジティブ。「市場がリセッション(景気後退)に関してより楽観的になっている」ためだ

 

  • 債券利回りは上昇の見込み

 

  • ドルの弱気予想を維持。米金融当局のハト派姿勢や世界の成長回復見通しが理由

 

  • 今後2-3カ月の原油相場についてはそこそこ強気だが、今年それ以降は弱気見通しが強まるとみている

ハッチウス氏によると、成長が現在のペースから持ち直す可能性は米国が最も高い。金融環境が引き締まることからの重しが和らぐためだという。

ゴールドマンは中国の成長にも不確かながら回復の兆しがあるとみている。これはブルームバーグがまとめた活動の先行指標と一致する。

Brightening Up 

Earliest China indicators show recovery after months of deterioration

Source: Bloomberg Economics

Note: Bloomberg Economics generates the overall activity reading by aggregating the three-month weighted averages of the monthly changes of eight indicators, which are based on business surveys or market prices.

原題:Goldman Sees Signs the Global Economy Has Bottomed Out Already(抜粋)