【ブリュッセル時事】メイ英首相とユンケル欧州委員長は11日、フランス北東部ストラスブールで会談し、1月に英議会で否決された欧州連合(EU)離脱案の見直しをめぐって合意した。離脱案を解釈する法的拘束力のある共同文書をまとめ、懸案である英領北アイルランド問題の「バックストップ(安全網)」について、英EU双方が離脱後に代替措置の検討に「最善を尽くす」ことを義務として明記した。
その上で、EUが無期限に安全網を英国に適用できないようにすることを確認した。安全網は、税関検査が不要になるような貿易協定を英国とEUが締結できるまで、英国がEUの関税同盟に残留するという内容。英議会には、安全網がいったん発効すると抜け出せなくなるとの懸念がある。(2019/03/12-10:18)