[ジュネーブ 11日 ロイター] – 世界貿易機関(WTO)紛争処理の最終審に当たる上級委員会は11日、韓国による福島など8県産の水産物輸入禁止措置を不当とした紛争処理小委員会(パネル)の一審判断を破棄し、韓国の措置を妥当とする判決を下した。日本は逆転敗訴となった。
上級委はWTO規則を巡る一審の解釈は誤っているとの見解を示す一方、適正な消費者保護や許容される放射線レベルなどの問題には踏み込まなかった。
韓国は2011年3月の東京電力(9501.T)福島第1原発事故後、福島や岩手など8県産の水産物輸入を禁止。日本は科学的根拠がないとしてWTOに提訴した。