• 国内テロ組織と別の過激派組織の関連性捜査、インターポールも支援
  • ニュージーランド銃乱射事件への報復攻撃の可能性-国防担当相

スリランカで321人の犠牲者を出した連続爆弾テロ事件で、過激派組織 「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

  民兵グループの活動を追跡するSITEによると、IS系メディアのアマク通信は「連合国の市民とスリランカのキリスト教徒を標的とした攻撃を実行したのは、ISの戦士だった」と報じた。この「連合国」は、シリアでのIS打倒を目指す米国主導の有志連合に関与する79カ国を指す。ただしスリランカはこれに含まれない。先月には米国が、イラクおよびシリアのIS支配地域の奪還を完了したと宣言したばかり。

  スリランカ政府は今回の爆弾テロにISが関与していることを疑っており、この犯行声明を詳しく調査しているとした。

  同事件の捜査には国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が加わった。イスラム過激派組織「ジャマートゥル・ムジャヒディン」を重点的に調べている。

  スリランカ議会は23日に特別会合を開き、ウィジェワルダナ国防担当相が、国内のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」とジャマートゥルの関連性を捜査していると説明した。ウィジェワルダナ氏は今回の事件について、先月ニュージーランドで起きたモスク(イスラム教礼拝所)2カ所を狙った銃乱射テロ事件に対する報復攻撃の可能性もあると指摘した。

  シリセナ大統領は「情報機関からの報告によれば、国内のテロリストが起こした今回の攻撃は国際的な組織が背後にいた」と述べ、「従って捜査に国際支援を求めることを決定した」と説明した。

原題:Islamic State Says Its Fighters Carried Out Sri Lanka Attacks(抜粋)