【ワシントン時事】米商務省が26日発表した1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比3.2%増加した。2018年7~9月期(3.4%増)以来2期ぶりに、トランプ政権が掲げる「3%超」の高い成長率となった。輸出と在庫投資の拡大を背景に経済成長が加速したが、個人消費、企業の設備投資といった内需には弱さが目立った。
項目別では、輸出が3.7%増(前期は1.8%増)と、3期ぶりの高い伸び。米中貿易摩擦の緩和などで順調に伸びたもようだ。輸入は3.7%減(2.0%増)。在庫投資は15年4~6月期以来の高水準で、GDP全体を0.65ポイント押し上げた。
ただ、1月下旬まで続いた連邦政府機関の一部閉鎖などを受け、GDPの約7割を占める個人消費支出は1.2%増(2.5%増)と3期連続で鈍化。自動車などの耐久財は5.3%減(3.6%増)で、4期ぶりにマイナスに転じた。