ベネズエラで政情不安が続く中、同国のセイコウ・イシカワ駐日大使は10日、首都カラカスで4月30日に発生した「クーデター未遂」について、「民主主義を標ぼうしてきた人物が、実際は武器を取ってうそやだましで軍隊に働きかけた。国民は失望と嫌気を感じている」と非難した。東京都内の日本記者クラブの会見で語った。
イシカワ氏は、反米左派のマドゥロ大統領と敵対する野党のグアイド国会議長について、「米国はベネズエラへの介入度合いを強めているが、その最後の道具であったグアイド氏は勢いを失った」と強調。その上で、「どのような脅威が訪れるのか予断を許さない。励ましとなるのは国際的な世論だ」と訴えた。