[ロンドン 14日 ロイター] – イランの最高指導者ハメネイ師は14日、イランは米国との戦争を望んでいないと述べた。同時に米国と新たな核協定について交渉する意向がないことも改めて示した。 

国営テレビによるとハメネイ師は政府高官を前に、「戦争が始まることはない。イランはレジスタンス(抵抗)の道を選んだ」とし、「イランは戦争を望んでいない。米国も望んでいない。米国は戦争は自国の利益にならないことを承知している」と述べた。 

米国は欧米など6カ国とイランが結んだ核合意から離脱。その後、トランプ米政権は対イラン制裁措置を強化し、新たな軍縮協定について交渉するよう圧力をかけている。ハメネイ師はこれについて「こうした交渉は毒だ」と述べ、交渉に応じる意向はないことを改めて表明した。 

米国は中東に戦略爆撃機「B─52ストラトフォートレス」 などをすでに配備。トランプ大統領は13日、イランが米国を標的に攻撃を仕掛ければ「大きな苦痛」を味わうことになると述べている。