【ベルリン時事】ドイツ連立与党の一角、中道左派・社民党のナーレス党首は2日、党首と議会会派代表を辞任することを明らかにした。先月の欧州議会選と地方選での大敗を受けた事実上の引責辞任。後任選びでは、メルケル首相が所属する中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立継続の是非が焦点となる可能性もあり、政権に暗雲が広がっている。
DPA通信によると、ナーレス氏は全党員に宛てた文書で「職務遂行に不可欠な支持が受けられないことが分かった」と説明した。
社民党は先月末の欧州議会選と、牙城の北部ブレーメン州議会選で歴史的大敗を喫した。ナーレス氏は当初、会派代表選を行って自らの信を問い、続投することを目指していたが、十分な支持を受けられず方針を転換したとみられる。