• NY連銀景況指数が急低下、習主席20-21日に訪朝
  • イランは核合意に初めて違反か、MAXの行方、ドイツ銀リストラ

ニューヨーク連銀製造業景況指数が急低下し、一時はドル売りが優勢になりました。一方、14日発表の小売売上高が幅広く増加するなど、最近の米経済指標は一様ではありません。米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日から2日間の日程で始まる定例会合で、貿易問題の影響や景気状況をどのように判断するかも注目されます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

過去最大の低下

6月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス8.6と、2016年10月以来の低水準となった。前月からの低下幅は統計が始まって以降で最大。特に新規受注と受注残の下げがきつかった。ただ、パンテオン・マクロエコノミクスは調査期間が対メキシコ関税への懸念が最も強かった時期と重なったとし、「長く続くことはない」との見方を示した。

14年ぶりの訪朝

中国の習近平国家主席は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長からの招待で、20、21両日に北朝鮮を訪問する。中国国営の新華社通信が共産党の中央対外連絡部報道官を引用して報じた。中国首脳の北朝鮮訪問は約14年ぶり。金委員長は2018年に3回中国を訪問。今年1月にも訪中している。

初めての違反

イランが保有する低濃縮ウランは、今後10日で核合意に定められた貯蔵量の上限を突破する。イランの核兵器開発を阻止するため2015年に締結された合意を、イランが初めて違反する恐れがある。イラン原子力庁の報道官によれば、それ以降はウラン濃縮のペースが加速する見通しだ。

MAXの行方

ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は、墜落事故を受けて運航停止中の旅客機737MAXについて年内の運航再開に期待を表明し、向こう数十年にわたる主力の単通路機として再び地位を確立することに自信があると述べた。同社はMAXを直ちに改称する計画はないとしているが、ブランドを外すことに柔軟な姿勢を示した。トランプ大統領は2カ月前、ブランド変更を提案していた。

米株式からの撤退

ドイツ銀行は米株式トレーディングから撤退し、バッドバンク設立を検討していると、関係者が明らかにした。現時点で米市場からの完全撤退が支持されているわけではないが、金利ビジネス縮小も可能性が高いという。独紙ハンデルスブラットによれば、ドイツ銀は事業再編費用を勘案し、2019年の利益率を4%とする目標を断念。ゼービングCEOがこれまで伝えた以上の人員削減を実施するという。
 
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