- UAEエネルギー相、サウジ、イラクと歩調合わせる発言
- OPECプラスは7月1、2日に減産を協議する会合開催で合意
石油輸出国機構(OPEC)は7月の会合で、減産を年内いっぱいまで延長する見通しだ。
サウジアラビアとイラク、アラブ首長国連邦(UAE)の主要3カ国はいずれも減産の維持を望んでいる。需要軟化の兆しが続く中で、原油相場をてこ入れするのが狙い。OPECと非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」はこれに先立ち、7月1、2両日にウィーンで会合を開催することに合意。会合の開催時期を巡って1カ月にわたり続いていた対立が解消され、減産延長が決まる公算が大きくなった。
UAEのマズルーイ・エネルギー相は19日、アブダビで記者団に対し「減産の延長承認が極めて難しいプロセスになるとは思わない」と発言。7月の会合の議論は次回減産の期間が中心になるだろうと語った。
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相、イラクのガドバン石油相もこれまでに同様の見方を示していた。OPEC非加盟国の中で最大の産油国であるロシアは、減産に加わるか依然として態度を明確にしていない。
原題:OPEC’s Top Three Put Group on Track to Extend Oil Cuts in July(抜粋)