[1日 ロイター] – 米半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は1日、旧日立製作所系の装置メーカー、KOKUSAI ELECTRIC(東京)を現金22億ドルで買収することで合意した。米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)から買い取る。 

データセンターや人工知能(AI)、第5世代(5G)携帯電話向け半導体の需要増に対応する狙いがある。買収手続きは今後1年以内に完了する見通しで、買収後は調整後利益の押し上げが期待できるという。 

同案件は、米中貿易摩擦の影響で中国当局からの承認獲得が難航する恐れもある。AMATのダーン最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会議で、中国のほか、日本、韓国、台湾、アイルランド、イスラエルの承認が必要になると表明。一方、米国の承認は必要ないとした。 

KOKUSAIは韓国のサムスン電子やSKハイニックス、東芝、米マイクロン・テクノロジーなどを顧客に持つ。昨年3月時点で売上高は12億4000万ドル。 

AMAT株は一時6%急騰。その後は1.4%高の45.53ドルで推移した。