[マドリード 25日 ロイター] – スペイン議会は25日、社会労働党首で暫定首相を務めるペドロ・サンチェス氏の首相就任を巡る信任投票を行い、反対多数で否決した。23日の信任投票でも必要な票を獲得できなかった。サンチェス氏が再投票の実施を決定しない場合、もしくは再投票が実施されても再び否決された場合は、11月10日に総選挙が行われる。 

サンチェス氏がこの日の信任投票で獲得できたのは自身が率いる社会労働党議員の123票と、カンタブリア票1票のみ。他は棄権、もしくは反対票を投じた。 

社会労働党は4月の総選挙で勝利したものの、絶対的過半数は握れなかった。11月に総選挙が実施されれば過去4年間で4回目となるが、サンチェス氏が首相就任に必要な信任票を他の政党から集められなかったことを踏まえると、総選挙が実施されても分断化されたスペインの政治情勢が変わる公算は小さいとみられている。