[ワシントン 16日 ロイター] – 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は16日、景気の減速に歯止めをかけるため、利下げや積極的な金融政策がおそらく必要になるという考えを示した。
総裁は、連邦準備理事会(FRB)のここ数年の利上げは行き過ぎたものだった可能性があると指摘。トランプ大統領もこうした考えを示している。
ただ金利水準が米経済の最大の問題となっているとの議論には同調せず、トランプ政権が中国との通商摩擦を高める中で精鋭化した景気懸念を指摘。「FRBの金融政策により景気が減速していると指摘する企業は極めて少ない」とし、「通商政策、および世界的な不確実性と不安がより注目されている」と述べた。
FRBは7月に利下げを決定。2008年以来初めての利下げだった。9月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定するとの見方が大勢となっている。
総裁は「FRBは経済の一段の下支えに向け、おそらく利下げする必要があるだろう。景気減速への対応は遅きに失するよりも早く、かつ積極的に行う方がずっと望ましい」と語った。
カシュカリ総裁は今年のFOMCで投票権を持っていない。