- 消費者支出押し上げや雇用促進を目指す-関係者2人が発言
- ドイツ連銀、リセッションに陥ろうとしている可能性を警告
ドイツ政府は同国経済が深刻なリセッション(景気後退)に陥った場合に発動できる財政措置を準備している。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
非公開の協議だとして関係者が匿名を条件に述べたところによると、この措置は大規模な失業の発生を防ぐために国内経済を支え、消費者支出を押し上げることを目指すという。住宅のエネルギー効率を高めるための補助や短期雇用の促進、社会福祉を通じた所得増加策が検討されていると関係者は語った。
財政均衡にこだわる厳格なドイツの政策姿勢は和らぎつつあるもようだ。ショルツ財務相は18日、経済危機が生じた際には500億ユーロ(約5兆9000億円)の追加支出を用意できると示唆した。メルケル首相も先週、ドイツ経済が「困難な局面に向かっている」との認識を示した上で、「状況に応じて」対応すると述べた。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)は19日公表した月報で、同国経済がリセッション(景気後退)に陥ろうとしている可能性があると警告した。
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原題:Germany Readying Stimulus Plan as Contingency for Deep Recession(抜粋)