[ワシントン 19日 ロイター] – 米国防総省は19日、地上発射型の中距離巡航ミサイルの発射試験をカリフォルニア州サンニコラス島で18日に行い、500キロ以上先の標的に命中したと発表した。
米国は2日、旧ソ連と1987年に締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約を正式に離脱。同条約は、射程500─5500キロの地上配備型ミサイルの廃棄を定めていた。
通信社RIAの報道によると、ロシアのフランツ・クリントチェヴィッチ議員は19日、INF廃棄条約の下で禁止されていた地上発射型ミサイルの発射試験を条約離脱後2週間で米軍が実施したことは、国際社会を明らかに愚弄していると非難した。
国防総省の報道官はロイターに対し、18日の発射試験では垂直発射システム「MK41」が使用されたが、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」とは異なるとした。
ロシア国防省からのコメントは得られていない。