- 制裁緩和、ロウハニ大統領との会談実現につなげるのが狙い
- 原油相場は下落、ブレントは2%超値下がり
トランプ米大統領は月内にイランのロウハニ大統領との会談を実現させようと、イランへの制裁緩和を議論し、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の強い反対を招いた。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
この案は9日に大統領執務室での会合で浮上し、ムニューシン米財務長官はイランとの交渉を再開する手段として支持を表明したと、関係者は述べた。トランプ氏は同日遅くにボルトン氏の解任を決め、翌10日の発表に至った。
関係者によれば、ニューヨークで開かれる国連総会に合わせ9月23日の週に米・イラン首脳会談を実現すべく、ホワイトハウスは準備に入っている。米国による厳しい制裁が続く中で、イランが会談に応じるかどうかは不透明だ。
関係者2人によれば、ロウハニ氏とマクロン仏大統領の会談にトランプ氏が参加するというシナリオもある。実際にこのシナリオ通りになる兆しはないという。
この報道を受けて、北海ブレント原油は2%余り下げて、1バレル=61.05ドルとなった。
原題:Trump Discussed Easing Iran Sanctions, Prompting Bolton Pushback(抜粋)