8月の米住宅着工件数は前月比で急増し、2007年半ば以来の高水準となった。アパートや一戸建て住宅の建設が増えた。伸び悩みが長期化している住宅セクターにとって、歓迎すべき兆しとなった。
キーポイント ・住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比12.3%増の136万戸 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想全てを上回る ・予想中央値は125万戸 ・前月は122万戸(速報値119万戸)に上方修正 ・着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は142万件-12年ぶり高水準
インサイト
・低い住宅ローン金利と底堅い労働市場が住宅販売を支えており、着工活動と許可件数の増加につながっている。2017年末以降、経済成長に寄与していない住宅建設が長引く低迷から抜け出しつつある可能性を示唆
・一方で景気を巡る不確実性や、労働力や土地の不足、関税に起因する資材コスト上昇は建設業者や価格に敏感な消費者に二の足を踏ませている
・ 一戸建て住宅の着工件数は4.4%増加して91万9000戸-1月以来の高水準
許可件数は4.5%増の86万6000戸-2018年7月以来の高い水準
詳細
・変動の大きい集合住宅の着工件数は、32.8%急増して3カ月ぶり高水準
・全米4地域中、3地域で着工件数は増加。中西部が昨年5月以来の高水準
・ 南部の着工件数は1月以来の高水準。南部の許可件数は12年ぶりの高い水準
・ 統計の詳細は表をご覧ください
原題:U.S. Home Starts Reach Highest Since 2007 in Broad Advance (1)(抜粋)