シェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークを世界で最も価値が高い新興企業へと導いたカリスマ起業家、アダム・ニューマン氏が同社の最高経営責任者(CEO)を退く。ウィーワークは新規株式公開(IPO)の計画が危ぶまれている。

ウィーワークの取締役会メンバーはここ数日、ニューマン氏にCEOを辞し、執行権のない会長職に就くよう圧力をかけていた。今回の動きは危ぶまれているIPO計画をやり遂げることが狙い。利害相反の事例が相次いだことや、資本の管理に甘い傾向がニューマン氏に対する主な懸念だった。

Adam Neumann
アダム・ニューマン氏

同社幹部のセバスチャン・ガニンハム、アーティー・ミンソン両氏が共同CEOに就く。ウィーワークの親会社ウィーはIPOを推し進める意向だが、事情に詳しい複数の関係者は予定通り来月に実施される可能性は低いと述べた。

原題:WeWork’s Neumann Is Stepping Down as CEO, With IPO on the Line(抜粋)