アメリカのIT企業グーグルは、利用者の声で操作できるワイヤレス型のイヤホンを新たに発表し、同様の商品を発表している他社との競争が激しくなりそうです。

グーグルは15日、アメリカ・ニューヨークで発表会を開き、ワイヤレス型のイヤホン「ピクセルバズ」を新たに披露しました。

このモデルは、無線でスマートフォンなどとつなげて利用することができるイヤホンで、使う人の声を認識して音楽をかけたり、メッセージを送ったりすることができるほか、室内や地下鉄の車内などイヤホンを使用する場所に応じて音量が自動的に調整されるということです。

ワイヤレス型のイヤホンは、その使い勝手のよさから注目されていて、アメリカのネット通販大手アマゾン・ドット・コムも、先月、イヤホン型のAIスピーカーを発売すると明らかにし、同様の商品を発表している他社との競争が激しくなりそうです。

また発表会では、スマートフォンの新機種「ピクセル４」も合わせて披露され、カメラの機能を向上させたほか、身ぶりで操作することができるとしています。

グーグルのスンダー・ピチャイCEOは、ツイッターに「自宅でも屋外でも切れ目なく利用できるよう設計されている」と投稿し、新製品の性能をアピールしました。

アメリカでは、まもなく年末商戦が本格化しますが、中国との貿易摩擦を背景に、個人消費が鈍り、景気が減速することへの懸念も根強く、各社の売れ行きが注目されます。