2019年度の「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」で、オランダが1位、デンマークが2位となった。
21日に公表されたランキングによると、両国はいずれも退職時に提供される資金保証でレベルAを獲得した。3位のオーストラリアのレベルはB+だった。トップ10の残りはフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、チリでこれらの国はレベルB。
マーサーは世界人口のほぼ3分の2を擁する37カ国について40の指標に基づき、年金システムが退職後の個人の財政状態の改善につながるか、持続可能かどうか、国民に信頼されているかを評価した。
オランダではほとんどの勤労者が、生涯平均所得に基づく確定給付制度の恩恵を受けている。英国と米国はともにレベルがC+でそれぞれ14位と16位だった。
日本は31位で、Dとランク付けされた。これは、「対処する必要のある重要な弱点および・または不備」があるとされるグレード。平均寿命が伸び続けていることから年金受給開始年齢を引き上げる必要性などが指摘された。タイは最下位で、老後資金の最低要件の導入や貧困層への支援拡充が推奨されている。
原題:
These Are the World’s Best (and Worst) Pension Systems(抜粋)