[ワシントン 25日 ロイター] – 米司法省がロシアの2016年米大統領選介入疑惑捜査を巡り独自に進めていた検証調査を刑事捜査に切り替えたことが関係筋の話で分かった。
大統領選中に米情報当局などがトランプ陣営を不正に標的にしていたというトランプ大統領の主張を受け、バー司法長官は今年に入り調査を開始。コネチカット州のジョン・ダーラム連邦検事を責任者に任命し、疑惑の検証を進めていた。
さらにバー長官は調査の一環として、オーストラリアと英国の司法当局者に協力を求めたほか、8、9月にはイタリアを訪問し諜報員と会合した。また、国務省によると、トランプ大統領は調査を巡り、外国当局者と連絡を取っているという。
司法省の調査が刑事捜査に発展したことを受け大陪審が召集されたかどうかについては、関係筋はコメントを控えた。
下院司法委員会のナドラー委員長と下院情報特別委員会のシフ委員長は、バー長官が司法省を「トランプ大統領の政治的報復の手段」にしていると批判し、「新たな深刻な懸念」と表明した。