[ニューヨーク 11日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが幅広い通貨に対して下落した。トランプ米大統領の米中通商協議に関する発言が背景。
トランプ氏は9日、中国との通商協議は「とてもうまく」進んでいると述べる一方、米国にとって適切な内容である場合しか合意を受け入れないという考えを示した。
また、協議は望んでいたよりもゆっくりとしたペースで進んできたとし、米国よりも中国側の方が合意を望んでいると指摘。さらに、関税撤廃に関して誤った報道があると述べた。
終盤の取引でドル指数.DXYは0.15%安の98.202。対ユーロEUR=でも0.15%の1.103ドル。
OANDAのシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は、貿易戦争を巡る相反する内容の発言が材料になったとし、「今回は関税撤廃というおまけ付きで合意が近づいているという見方にトランプ氏が冷水を浴びせた。最終段階の交渉でも市場に自信をもたらしていない」と述べた。
安全資産の円JPY=に対しては0.21%安の109.02円。対スイスフランCHF=では0.42%安の0.993フラン。 オフショア人民元CNH=は0.3%安の7.009元。
英ポンドGBP=は0.63%高の1.285ドル。この日発表された第3・四半期(7ー9月)の国内総生産(GDP)伸び率は、景気後退(リセッション)を示す2期連続のマイナス成長こそ逃れたものの、前年比の伸びはプラス1.0%にとどまり、2010年第1・四半期以降で最低となった。
ドル/円
NY終値 109.04/109.07
始値 108.93
高値 109.10
安値 108.91
ユーロ/ドル
NY終値 1.1032/1.1034
始値 1.1025
高値 1.1043
安値 1.1026