[15日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した10月の鉱工業生産指数は0.8%低下し、2018年5月以来の大幅なマイナスとなった。市場予想は0.4%低下だった。製造業と鉱業、公益部門が全て落ち込んだ。 

9月の鉱工業生産指数は当初発表の0.4%低下から0.3%低下へ上方改定された。 

10月の内訳は、製造業部門が0.6%低下。自動車が7.1%低下し、全体水準を押し下げた。10月の自動車生産は年率で914万台と、7月のピークから250万台減った。製造業のうち耐久財は1.2%低下。FRBは落ち込み要因の一つとしてゼネラル・モーターズ(GM)のストライキを挙げた。 

製造業指数は自動車・同部品を除いたベースでも0.5%低下した。自動車・同部品を除いた耐久財は0.2%低下だった。通信機器は0.4%低下した。一方、コンピューター・周辺機器は0.1%上昇した。 

設備機器は0.6%低下。米中貿易摩擦の影響を反映している可能性がある。米中は互いの幅広い製品に対して報復関税をかけている。 

鉱業部門は0.7%、公益部門は2.6%それぞれ低下した。 

企業がどれだけ十分に設備を稼動しているかを示す設備稼働率は76.7%と、9月の77.5%から低下した。17年9月以来の低水準だった。FRBは、資源の供給が逼迫して物価上昇圧力が高まる兆しを見極めるために設備稼働率に注目している。