日本の防衛産業や重要な社会インフラを支える大手総合電機メーカーの三菱電機が大規模なサイバー攻撃を受けていた。外部に流出した恐れがある情報は、防衛関連のほか、人工衛星や電力、通信、鉄道会社のシステムに関するものなど広範囲に及ぶ。安全保障や国民生活への影響が懸念される。
関係者によると、三菱電機が社外からの不正アクセスの疑いに気づいたのは昨年6月下旬。情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)のサーバーで不審なファイルの動作を検知したのが端緒だった。同じファイルが中国の拠点や他の複数の拠点でも見つかったため、大規模なサイバー攻撃を受けた可能性があるとみて本格的な調査に乗り出した。
本社が社内の本部や事業本部に…