31日、ロンドンで、欧州連合(EU)離脱を祝い、英国旗を振る離脱派(AFP時事)
31日、ロンドンで、欧州連合(EU)離脱を祝い、英国旗を振る離脱派(AFP時事)

 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱日の31日、ロンドン中心部の議会前広場では「ブレグジット(英離脱)の祝典」と題した集会が開かれた。離脱を支持する人々が各地から集まり、国民投票から3年半以上を経てようやく迎えた「歴史的な日」(参加者の女性)を祝った。

 集会は離脱派団体「リーブ・ミーンズ・リーブ」の主催で、広場は英国旗やポスターを掲げて離脱を祝う人々で埋まった。「ハッピー・ブレグジット!」「バイバイEU」と大声で叫び、午後11時に向けカウントダウンを行って離脱が決まると大きな歓声が上がった。ただ、花火打ち上げなど大規模な演出はなく、国家の将来を左右する歴史的出来事にしては地味な祝祭となった。

31日、ロンドンの英議会前で、欧州連合(EU)離脱を祝う人々(EPA時事)
31日、ロンドンの英議会前で、欧州連合(EU)離脱を祝う人々(EPA時事)

 ロンドン北部の電気技師リー・ビショップさん(57)は「この日を長い間待ち望んでいた。安堵(あんど)している」と笑顔。「EUはわれわれから決定権を奪ってきた。これは(新しい国づくりの)始まりだ」と強調した。英南部在住の会計士デービッド・カーペンターさん(59)は「英国を再び偉大な国にしよう。(離脱で)そうすることを止めるものはなくなった」と胸を張った。

 東部エセックスのキム・メレディスさん(66)は、経済悪化の心配はないかと問われると「私は愛国者。(離脱の道を選んだ)国を信じる。離脱を悪く言う人もいるけれど、それが間違いだと示してみせる」と息巻いた。