立憲民主党などの衆院会派のドアに張り出された新聞紙面。蛍光ペンで「出入り禁止」などと書かれていた

 立憲民主党などの衆院会派の控室ドアの廊下側に4日午前、新聞各社の4日付紙面6枚が張り出された。蛍光ペンの書き込みがあり、個別に「100点!」「0点」「出入り禁止」「論外」などと記されていた。論調への評価とみられるが、報道機関への圧力ととられかねない。立憲の安住淳国対委員長は記者団の取材に応じ、自ら記入したと認めて陳謝し、「調子に乗って張り出した。反省している」と語った。

 張られたのは毎日、朝日、読売、日経、産経、東京の6紙で1時間ほどではがされた。衆院予算委員会での野党質問の扱いが小さかった新聞が「出入り禁止」などと書かれた。

 主な新聞やテレビが加盟する野党記者クラブは、立憲側に意図などを文書で質問。安住氏が取材に応じ「ほんの冗談のつもりだった。(出入り禁止も)しない。(枝野幸男)代表にも注意され、『もうちょっと理性的に対応してください』と言われた」と釈明した。与党幹部は「野党は普通、マスコミを味方にするもんだ。敵に回すなんて珍しいな」と笑った。【小山由宇】