[ワシントン 5日 ロイター] – ペロシ米下院議長は5日、トランプ大統領の一般教書演説後に原稿を破ったことについて、計画的な行動ではなく、「うそが書かれていない」ページが見つからなかったためと説明した。 

トランプ大統領は前日、上下両院合同会議で今後1年の施政方針を示す一般教書演説を行った。ペロシ下院議長は演説後、トランプ大統領の背後で演説原稿を破り捨てた。 

共和党議員の間からはペロシ氏の行動に批判の声が上がったものの、民主党の側近によると、5日行われた同党の会合では、民主党議員は起立してペロシ氏に拍手喝采を送ったという。 

同側近によると、ペロシ氏は民主党議員に対し「前夜、米大統領はわれわれの目の前で真実を引き裂いた」と批判した。 

さらに「嘘が書かれていないページが1ページでもないか探してみた」が、演説の途中でトランプ大統領が「まがい物」のセールスマンのようだと感じたとし、「演説原稿を破ることができるよう積み重ねた」と説明した。 

また、トランプ大統領が前日の演説前にペロシ氏が手を差し出したものの、握手を交わさなかったことについては「誰が気に掛けるだろうか」と述べ、原稿を破り捨てた理由ではないとした。