米商務省が発表した1月の小売売上高は、4カ月連続で増加した。ガソリン価格の下落を追い風に、他商品への支出が促された。一方、コア売上高の指標は軟化した。

キーポイント
・小売売上高は前月比0.3%増
 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値と一致
 ・前月は0.2%増(速報値0.3%増)に下方修正
・飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたベースのコア売上高は前月比変わらず
 ・前月は0.2%増(速報値0.5%増)に下方修正
 ・電気製品や衣料品、健康用品店の売上高が減少

  小売店での需要は安定的な状況が続き、個人消費が依然として経済の主要な原動力となっていることを示唆。一方、輸出市場の低迷や企業設備投資の弱さ、新型コロナウイルスの影響など経済的リスクは残っている。

  1月は主要13項目のうち9項目が前月比で増加。建設資材や無店舗小売りがいずれも昨年8月以来の高い伸びを示した。総合小売店の売上高は6カ月ぶりの大幅増。家具・家庭用品店は4年ぶりの好調だった。

詳細

  • ガソリンスタンドは0.5%減-燃料価格の下落が背景
  • ガソリンスタンドを除くベースの小売売上高は0.3%増-5カ月ぶりの大幅な伸び
  • 自動車ディーラーは0.2%増
  • 自動車とガソリンを除いたベースの小売売上高は0.4%増-前月0.5%増
  • 統計の詳細は表をご覧ください

原題:U.S. Retail Sales Increase With a Caveat on Consumer Demand (1)(抜粋)