【ワシントン時事】トランプ米大統領は１４日、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長を「解任する権限がある」と改めて主張した。新型コロナウイルス感染拡大を受けて急落した株価を押し上げるため、「より積極的に動くべきだ」として、大幅利下げを改めて迫った。
トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で、「（パウエル氏は）多くの悪い判断を下した」と議長の金融政策運営を批判。ＦＲＢが１７、１８両日に政策会合を開くのを念頭に「ＦＲＢはすべきことをしていない」と、金融緩和を露骨に要求した。
マイナス金利を導入している日本や欧州に言及し、「米国は競合国よりも高い金利であるべきではない」と持論を展開した。「極めて低い金利で（政府）債務の借り換えをしたいが、パウエル（議長）がそうさせない」と不満をぶちまけた。
