[上海/北京 15日 ロイター] – 中国国家衛生健康委員会が15日公表したデータによると、中国本土での新型コロナウイルスの新たな感染状況は、海外から入国した感染者の数が2日連続で国内感染者数を上回った。 

14日時点の新たな感染者は20人と、前日の11人から増加。うち16人は海外からの入国者で、残りの4人は湖北省武漢市で確認された。 

武漢を除く湖北省内では、新たな感染者は10日連続で確認されていない。 

国内の感染ペースが鈍化する一方で、海外からの感染者流入がより大きな課題となりつつあることが浮き彫りになった。 

海外から入国した感染者16人のうち、5人は北京、3人は上海で確認。このほか浙江省は4人、甘粛省は3人、広東省は1人の感染を報告した。 

地元当局によると、上海で確認された感染者の1人はイタリアのミラノ在住の中国人。甘粛省で確認された3人は、イランからチャーター機で帰国した1人とサウジアラビアからの旅行者2人という。 

14日時点で、中国本土の感染者数は累計で8万0844人、死者は前日から10人増えて3199人となった。