[ジュネーブ 23日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は23日、新型コロナウイルスの世界の感染者が30万人を超え、「パンデミック(世界的な大流行)が加速している」と警告した。 

さらに、テドロス事務局長は今週に20カ国・地域(G20)の首脳に対し、医療従事者向け防具や防護服の生産加速で協調行動を取るよう促すと表明したほか、試験が行われたことのない治療薬を効果の確証がないまま新型コロナ治療に用いることは間違った期待を高めるに過ぎないと釘を差した。 

東京五輪開催の是非を巡っては、WHO緊急事態プログラム責任者マイク・ライアン氏が「現時点で綿密な精査が行われており」、早期に決定が行われる見通しだとした。 

その上で、WHOはリスクについて助言はするとしつつも、「選手や観客に危険が及ぶと判断されれば、日本政府と国際オリンピック委員会(IOC)が開催には踏み切らないと確信している」と述べた。