- ファウチ所長発言、武漢ウイルス研究所が反論、クドロー氏の見解
- ユナイテッド暫定決算、シェイクシャックは融資返済
ニューヨーク原油先物市場では、5月当限が史上初めてマイナス価格となりました。足元の需要が異常なほど低調なため、売り手がお金を払ってでも引き取ってもらおうとしていることを反映しています。一方、22日から当限となる6月限は1バレル=20ドル台で終了しました。ただ、早期のロックダウン解除には慎重な声が根強く、ニューヨーク市は許可が必要なイベントを6月いっぱいキャンセルしました。6月限が最終取引日を迎える5月19日が近づいても、今と同じような状況なら同限月もマイナスに落ち込む可能性は否定できません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
抗議デモへの反論
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、新型コロナウイルスの感染を「制御可能な状況にしない限り、本当の意味での経済的回復は実現しない」と発言。各地で散見される外出制限への抗議デモに再考を促した。デモをあおるツイートを連発したトランプ大統領の姿勢と対照的な発言となった。
発生源ではない
武漢ウイルス研究所の共産党トップ、袁志明氏はウイルスが研究所から流出し武漢の感染拡大を引き起こしたとの説に反論。「当研究所がウイルスの発生源になったというのは到底あり得ない」と言明した。人として新型コロナに初めて感染した「0号患者」は研究所に接点がある人物だとする説についても、研究所の現・旧関係者らの中に感染が明らかになった例はないと指摘した。
向こう2週間で
米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、トランプ大統領が5月1日までに米経済の再開を望んでいるのは「努力目標」であって、再開は「安全な場合」にのみ望んでいると説明した。各州の症例数や感染率の低下については「向こう2週間」で大きな進展が見られるだろうと述べた。
大幅赤字
米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは1-3月(第1四半期)の税引き前損益が21億ドル(約2260億円)の赤字になったもようだと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で、3月に旅行需要が急減したことが響いた。税引き前の赤字額は調整後ベースでは約10億ドル。売上高は前年同期比17%減の80億ドルだった。この決算は暫定値で、変更される可能性がある。
融資返済
米バーガーチェーンのシェイクシャックは、連邦政府の制度を利用して得た1000万ドル(約10億7800万円)の融資全額を返済すると明らかにした。同制度は新型コロナ感染拡大で打撃を受けた中小企業の給与支払い支援が目的だが、規模が比較的大きめの企業も一部融資を受けていることから、本当に支援が必要な小規模企業が利用できないまま制度の資金が枯渇したとして批判が強まっている。
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