• ファウチ氏、早過ぎる活動再開は痛みを大きくすると警告
  • ホワイトハウス、省庁に職員の職場復帰に備えるよう指示

新型コロナウイルス感染拡大の中心地、米ニューヨーク州で過去24時間に報告された感染による死者は6日連続減少し478人と、月初以来最少となった。同州のクオモ知事は州内の流行が下降局面に入ったことを示唆すると述べた。

  米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長はロックダウン(都市封鎖)への抗議活動に言及し、早過ぎる活動再開はかえって痛みを大きくすると警告した。感染拡大を制御しない限り、経済の回復はないとしている。

ファウチ氏:ウイルスを「制御可能」にしない限り、経済は回復しない

  英国ではロックダウンを早期に緩和するよう圧力が高まっているが、ジョンソン首相が抵抗していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。パンデミック(世界的大流行)の第2波が英国を襲う可能性を恐れているという。

ジョンソン英首相、ロックダウン早期緩和に抵抗-第2波警戒と関係者

  米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データによると、世界の新型コロナ感染者は240万人を上回り、死者は16万8900人に上った。

  同集計データによれば、20日午後の段階で米国で確認された感染者総数は前日比2.7%増の76万6664人となった。1日の増加数は少なくとも2週間ぶりの低水準。19日の増加率は5.6%、過去1週間の平均増加率は4.5%だった。ニューヨーク州の20日の増加率は2.4%。

  イタリアで新たに確認された新型コロナ感染者は2256人と、3月10日以来最少となった。

  ホワイトハウスは20日、連邦省庁に対し、職員の職場復帰に備えるよう指示した。

原題:U.S. Cases Rise at Slower Pace; Brazil Deaths Jump: Virus Update(抜粋)
White House Tells Federal Workers to Prepare to Return to Office(抜粋)