[ニューヨーク 28日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落。この日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や月末のポートフォリオ調整を控え、警戒感が広がった。
TDセキュリティーズ(トロント)の国際FX戦略部長、マーク・マコーミック氏は、向こう数日間は動きづらい展開になるとした上で、月末の調整ではドルがユーロ、ポンド、円、豪ドルに対して売られる見込みだと指摘した。
ドルは通貨バスケット=USDに対し0.42%安の99.85。3月末時点では99.00だった。豪ドルAUD= AUD=D4は0.56%高の0.6500米ドル。一時0.6514ドルと3月11日以来の高値を付けた。
今週は経済の一部再開への期待感から株価が上昇する一方、ドルに対する選好は後退している。
スウェーデンクローナSEK=は1.16%高の9.8805クローナ。一時9.8527クローナと3月30日以来の高値を付けた。スウェーデン中銀は28日、政策金利のレポレートを予想通りゼロ%に据え置くとともに、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を緩和するために導入した一連の措置にも大きな変更を加えなかった。
ノルデアのFXストラテジスト、モルテン・ルンド氏は中銀の決定について、ややタカ派だとした上で「今利下げしなかったら一体いつするのか」と指摘。金利は年内や来年にかけて据え置かれると予想した。
ドル/円
NY終値 106.86/106.89
始値 106.67
高値 106.96
安値 106.57
ユーロ/ドル
NY終値 1.0818/1.0822
始値 1.0882
高値 1.0888
安値 1.0818