[ロンドン/ワシントン 8日 ロイター] – 新型コロナウイルス治療薬として特例承認された抗ウイルス薬「レムデシビル」を製造する米ギリアド・サイエンシズ(GILD.O)に対し、イラン系のハッカー集団が過去数週間にサイバー攻撃を仕掛けていたことが関係者らの証言で分かった。 

不正なウェブアドレスを検出するウェブサイトの記録によると、4月時点でパスワードを窃取するための偽ログインページがギリアドの幹部宛てにメールで送られたという。攻撃が成功したかどうかは不明。 

イスラエルのサイバーセキュリティー会社、クリアスカイの幹部は、記者になりすましてメールを送りつけ、メールアカウントに不正アクセスする手口だと指摘。また別の2人の関係者は、攻撃に利用されたウェブドメインやホストサーバーがイランと関係していると述べた。 

イラン国連代表部の報道官はサイバー攻撃に一切関与しておらず、「国内のサイバー活動は外部からの攻撃を防御するものでしかない」と主張した。 

ギリアドの広報担当はコメントを控えた。