【パリ時事】イタリア政府は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた入国制限を一部緩和し、欧州連合(EU)加盟国を中心に移動の自由を認めている「シェンゲン圏」からの観光客らの受け入れを6月3日から再開する方針を明らかにした。伊紙コリエレ・デラ・セラ(電子版)が報じた。

 同紙によると、シェンゲン圏からの入国者に対しては、これまで義務付けていた14日間の隔離措置を撤廃。3月10日に全土で発動した移動制限も併せて解除される見通し。

 イタリアでは観光業が国内経済の約13%を占める。コンテ首相は夏のバカンス時期を前に入国制限を緩和し、新型コロナウイルス危機で落ち込んだ経済を活性化させたい考えだ。今月18日には商店の大半や、飲食店や美容院が営業を再開する。