- アストラゼネカがギリアドに合併の可能性打診、協調減産の延長決定
- 抗議デモは平和的、中国の貿易黒字が過去最高、FBが方針見直しへ
米ニューヨーク市に発令されていた夜間外出禁止令が解除されました。当初は8日早朝までの予定でしたが、白人警官による黒人暴行死事件を受けた抗議デモが平和的に行われたことから、デブラシオ市長が7日朝に即時解除を表明しました。同市では8日から経済活動再開の第1段階がスタートします。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
大型合併も
英製薬会社アストラゼネカは、米ギリアド・サイエンシズに対し合併の可能性について打診した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。実現すればヘルスケア業界では過去最大の合併となる。アストラゼネカが接触したのは5月だが、いかなる取引に関しても具体的な条件を提示していないという。一方でギリアドは提案についてアドバイザーと議論。ただどう前進させるか決定を下しておらず、両社は正式な交渉には入っていないと、関係者は話した。
減産延長
OPECプラスは週末、協調減産を7月末まで延長するとともに、減産割り当ての履行でより厳しいアプローチを取ることで合意。これはイラクやナイジェリアなど減産が不十分だった国々に対し、履行を約束させることに成功したサウジとロシアにとって勝利と言える。サウジ国営のサウジアラムコはその後、世界全地域を対象に7月の原油販売価格を引き上げた。アジア向けの値上げ幅はバレル当たり5.60ドル-7.30ドルと、予想を上回った。
平和的
白人警官による黒人暴行死事件を受けた抗議デモは、週末も全米各地で続いた。さらにロンドンやパリ、オーストラリアのブリスベーンなど米国外にも拡大したが、そのほぼ全てで抗議活動は平和的に行われた。とりわけ大規模なデモが行われたワシントンに関しては、トランプ大統領が州兵の撤収を命じた。「全て完全に収拾がついた」ためだと大統領は説明している。ニューヨーク市ではデブラシオ市長が7日朝、夜間外出禁止令を当初予定より1日早く解除した。
過去最高
中国の5月の貿易黒字は過去最高を記録した。輸出の減少幅が予想を下回る一方、商品価格下落に伴い輸入が大幅に落ち込んだ。輸出はドルベースで前年同月比3.3%減、輸入は16.7%減った。税関総署によると、中国は商品輸入を増やしたが、平均価格が下落した。
方針見直しへ
米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はコンテンツに関する会社の方針を見直すと表明した。同CEOによれば、国家による武力行使や有権者を抑圧する手法などを促進したり、それによって威嚇するような投稿について方針を見直すことなどを検討している。ザッカーバーグ氏は、物議を醸すトランプ大統領の投稿をそのまま残した決定を巡り同社従業員に批判されていた。
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