世界の新型コロナウイルス感染者は累計で700万人を突破した。1週間余り前に600万人に達したばかりだった。ブラジルやインドで1日当たりの新規感染者が急増している。一方、米ニューヨーク州では、流行が落ち着きつつある兆候が増えた。
ニューヨーク州のクオモ知事は、7日に実施した検査では感染者の割合が1.2%にとどまり、パンデミック(世界的大流行)が宣言されて以来最低だっと明らかにした。知事によれば州全体で5万8054人が検査を受け、うち702人が陽性だった。ニューヨーク市は2%と全体より高いものの、8日の経済活動再開は予定通り続ける考えを示した。
英国での新たな死者数は2日連続で100人を下回り、ロンドンでは過去24時間の死者がゼロとなった。これはロックダウン(都市封鎖)開始以降で初めて。
ロックダウンやその他の公衆衛生対策により、中国や米国を含む6カ国で5億人ほどが新型コロナウイルス感染を免れた可能性があることが、研究で示された。
ロックダウンで5億人が感染免れたか-新型コロナ対策6カ国調査 (1)
ネイチャー誌(オンライン版)に8日掲載された査読済み分析結果によれば、ロックダウンや社会的距離の確保、移動その他に関する制限措置がとられなければ、感染状況は現状よりもはるかに悪化していたことが示唆された。
血液型を左右する遺伝子の違いが、新型コロナの感染と症状に影響する可能性がある。消費者向け遺伝子検査サービス大手、米23アンド・ミーが調査の暫定結果として発表した。それによれば、血液型O型の人が特に新型コロナに感染しにくい。この調査には75万人以上が参加したという。
新型コロナ感染と症状、血液型の違いが影響か-遺伝子検査会社の調査
原題:N.Y. Infection Rate Hits New Low; U.K. Deaths Slow: Virus
pdate(抜粋)
New York’s Rate of Covid Infections at Its Lowest, Cuomo Says