- NY州の2郡が経済活動再開の第2段階入り
- WHOの疫学者、無症状患者からの感染まれとの発言巡り釈明
全米の新型コロナウイルス感染者数は9日午後の時点で、前日から0.9%増加し197万人に達した。増加率は過去1週間の平均である1.1%を下回り、3月以来最低となった。米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データで明らかになった。
世界の新型コロナ感染者は710万人を突破、死者は40万7000人を上回った。
米ニューヨーク州のウェストチェスター、ロックランド両郡は9日、経済活動再開の第2段階に入った。ロングアイランドは10日に入る予定。ニューヨーク市のデブラシオ市長は9日、市内での新型コロナ検査の陽性率が初めて1%まで下がったことを明らかにした。ニュージャージー州は外出制限令を解除した。
無症状感染者が新型コロナを伝染させることは「極めてまれだ」との見解を8日示した世界保健機関(WHO)の疫学者、マリア・バンケルコフ氏は9日、発言について釈明。ソーシャルメディアを通じた公開イベントで質問を受け、結果が公表されている「研究のごく一部」に言及したにすぎないと回答し、「質問に対しての回答であって、WHOの方針を述べたわけではない」と語った。
南アジアは先週、新型コロナ感染者数が世界で最も速いペースで拡大し、新たな中心地の1つとなった。ブルームバーグがまとめたデータによると、感染者増加率はパキスタンが27%、バングラデシュが19%、インドが17%。パキスタンとバングラデシュでは1日当たりの死者数が過去最多を更新した。
フランス政府は150億ユーロ(約1兆8200億円)規模の航空産業救済策を発表。新型コロナで大きな打撃を受けた航空機メーカーのエアバスやサプライヤーを支援する。閉鎖期間が戦後最長に及んでいたパリのエッフェル塔は、6月25日に一般客向けにオープンする。
フランス、航空産業に150億ユーロの救済策-航空需要激減で窮地
パリのエッフェル塔は今月25日に営業を再開することになった。新型コロナに伴う閉鎖は第2次世界大戦以降で最長となっていた。
欧州連合(EU)は7月9-10日の緊急首脳会議をバーチャルでなく対面方式で実施する可能性があると、事情に詳しい当局者2人が明らかにした。
原題:U.S. Cases Rise at Slowest Daily Pace Since March: Virus Update(抜粋)