[ニューヨーク 15日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が社債の買い入れを開始すると発表したことを受けリスク選好度が高まり、米株価が上昇すると同時に安全通貨と見なされるドルが下落した。
FRBは新型コロナウイルス感染拡大への対応の一環として、セカンダリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(SMCCF)を通じた社債の買い入れを16日に開始すると発表。ポートフォリオの多様化に向けインデックスに基づき買い入れを行うとした。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数=USDは0.47%安の96.73。ドルはユーロEUR=に対し0.52%安の1.131ドル、英ポンドGBP=に対し0.36%に安の1.259ドル。ドルと同様に安全通貨と見なされる円JPY=に対しては横ばいの107.33円。
マニュライフ・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、チャールズ・トメス氏は「FRBのインデックス化された社債購入実施の発表を受け、ドル相場の潮目が変わった」と指摘。「市場ではリスク選好度が高まり、国債利回りが上昇したほか、外為市場でも『リスクオン』の動きが見られた」と述べた。
オーバーナイトの取引では新型コロナウイルス感染拡大の第2波への警戒からリスク資産が売られていた。
ドル/円
NY終値 107.31/107.34
始値 107.28
高値 107.48
安値 107.21
ユーロ/ドル
NY終値 1.1322/1.1326
始値 1.1244
高値 1.1333
安値 1.1241